ある日
「はぁー…」
突然深いため息をつくフェイト。
少し顔色が悪いように見えた。
「大丈夫か?フェイト」
見かねてクリフが声をかける。
これほど具合の悪そうなフェイトを見たことがない。だからこそ心配なのだ。
「え?う、うん。大丈夫だよ。ちょっと…疲れただけだから」
フェイトは誰かに迷惑をかけることを極端に嫌う。
もう少し自分達に頼ってくれてもいいのに、と誰もが思う。
「本当に大丈夫なの?顔色悪いわよ?」
「大丈夫…もう少しでペターニだし」
「そう…キツくなったらちゃんと言うのよ」
そう言いマリアは前に向き直して歩き出す。
「うん。わかって…」
急にフェイトの声が聞こえなくなる。と、共に大きな音がした。
マリアは驚いて後ろを見た。
「ちょっ…フェイト!?」
マリアの声に驚いて、仲間全員が振り返った。すると、倒れたフェイトに駆け寄っていくマリアが見えた。
「何でちゃんと言わないのよフェイトは!!」
「マリアが怒ったってしょうがないだろ…」
「それはそうだけどっ……私たちそんなに頼りないかしら…?」
―頼ってほしい―
それはフェイトに対して誰もが思っていたこと。
…アルベル1人を除いては。
「そうじゃねぇだろ」
「え?」
「コイツはそんなこと思ってねぇよ。阿呆だからな、フェイトは。頼る、頼らないじゃなくて、頼れないんだろ」
「…」
一瞬沈黙する各々
「…何だよ」
「さすがね。フェイトのことなら何でもわかってるみたいじゃない」
「…フン、お前らが知らな過ぎなだけだ」
アルベルはそれだけ言うとフェイトが寝込んでる部屋へと入っていってしまった。
「…愛の力ね」
「そうですよ!あれこそ愛の力ですvv」
こんなことを言われていることを当事者2人は知らない。
-end.
後書き。
こんな日があってもいいかな、なんて思って書いてみました。…しかしよくわからん
最後のセリフはマリアとソフィアですかね〜
全然アルフェイなとこがない…でもなんとなくアルフェイな雰囲気。そんな感じでさらっと流してください
2004/7